POETIC SCAPEでは、野村浩による12回目の個展「RUINDAKU/KUDANIRU」を開催いたします。
本展は、2022年より展開されている「KUDAN」シリーズの最新作となります。
野村はこれまで、さまざまなメディアを用いて、メディアそのものとモチーフそのものを問い直す表現を追求してきました。「KUDAN」は、会話の中で「件の」「あの件」のように使われる、“人々のあいだで共有されているようで、実際には曖昧なもの”という概念を、江戸時代から伝わる予言獣「件(くだん)」を手がかりにキャラクター化したシリーズです。本展では、そのKUDANのモチーフを解体し、具象とも抽象とも取れる風景画として描き出します。複数の絵画が響き合うことで、潜在的なKUDAN像を召喚しようとする試みです。
2022年の個展に際し、野村は次のように述べています。
「話している全員が了解しているようで、実は誰もはっきり分かっていない感じのする、あのあやふやな『件』。あやふやな件は一人歩きする。」
あるときは明確な姿で現れ、またあるときは私たちの日常に溶け込むように存在するKUDAN。その在りようは、AIの進化によって急激に変化した現代社会において、「本当らしさ」と「曖昧さ」が交錯するランドスケープを私たちに映し出しているのかもしれません。
2025年6月14日(土)18:00-19:30
POETIC SCAPE
要予約、定員20名
1,500円(トーク終了後ミニパーティあり)

1995年 東京藝術大学大学院美術研究科油画専攻修了。在学中から写真を中心にメディアを横断する作品を発表し続けている。2018年には写真とカメラにまつわる ”写真論”コミック本「CAMERAer」を上梓。また野村をゲストキュレーターに招いた平成30年度横浜市所蔵カメラ・写真コレクション展「暗くて明るいカメラーの部屋」(横浜市民ギャラリーあざみ野、2019年)は大きな反響を呼び、同年11月から中国・成都のA4 Art Museumにて巡回展が開催された。
主な個展に、1997年「THE GENESIS OF THE EXDORA WORLD」(Taka Ishii Gallery/東京)、2008年「目印商品 展」( LOGOS GALLERY/東京)、2020年「Merandi」(POETIC SCAPE/東京)など。
海外の作品展示では、「PHOTOESPAÑA 2012 Asia Serendipity(2012年/スペイン)、Belfast Photo Festival(2019年/北アイルランド)など多数。主な著書に「EYES」(2007年/赤々舎)「Slash」(2010年/N/T WORKS)など。キヤノン写真新世紀第3回(1992年)、第5回(1993年)公募優秀賞、第31回写真の会賞(2019年)受賞









