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渡部敏哉

Somewhere not Here

2017年11月4日(土) - 12月3日(日)
©Toshiya Watanabe
2017年11月4日(土)− 12月3日(日)
初日11/4のみ16:00-20:00
木~土 13:00-19:00
水 16:00-22:00
日 13:00-18:00
月・火・祝 休廊
オープニングレセプション: 2017年11月4日(土)18:00-20:00

Introduction

2017年11月4日より12月3日まで、POETIC SCAPEでは3度目となる渡部敏哉の個展 『Somewhere not Here』を開催致します。渡部はこの作品において、自らの意識の底にあるイメージを写真で掬い上げることを試みています。海、都市、草木など、実在する風景を撮影した写真からは現実感が消え失せ、一様に「ここではない、どこか別の場所」を暗示しているように見えます。重苦しい空気を孕んだビルの谷間、眩いばかりの光に包まれた丘などの写真には、不安定さと美しさが同時に存在しています。

 2013年の個展「18 months」にて渡部は、福島第一原子力発電所事故で警戒区域に指定され、非日常化してしまった故郷を、自分の記憶に残る「日常の故郷」と静かに重ねるように記録しました。一方、今作『Somewhere not Here』において渡部が写真化したイメージは、日常を被写体としながらも、その奥底に見え隠れする不明瞭なもの-「不穏な方向に変化していく世の中の空気感(非日常感)や不安な感情、不確かな希望(渡部の製作メモ)」-に接続しているように感じられます。 渡部が覗き込んだのは、水面につかみどころのない希望が輝き、川底に得体の知れない不安が堆積した、現代社会を流れる川のようなものなのかもしれません。

Profile

渡部敏哉
Toshiya Watanabe
1966年福島県生まれ。多摩美術大学在学中にPARCOが主催する「期待される若手写真家20人展」に選出される。
福島第一原子力発電所事故の影響で警戒区域に指定された故郷、福島県浪江町を記録した一連の作品はLe Monde(仏)、THE BIG ISSUE(台湾)など海外メディアでも数多く紹介され大きな反響を呼んだ。

2016年STEIDL BOOK AWARD JAPANを他の7名の写真家と共に受賞、2019年Hariban Award 審査員特別賞受賞(Martijn van Pieterson & Annemarie Zethof選)個展に「18 months」、「THROUGH THE FROZEN WINDOW」(いずれもPOETIC SCAPE)がある。

2021年に初の写真集「Somewhere not Here」また2024年に「Beyond what you see」が the (M)éditions(フランス)とIBASHO(ベルギー)の共同出版により刊行された。