2025年3月15日より、POETIC SCAPEでは二度目となる残間奈津子の個展「fluctuation」を開催いたします。
2023年の個展「infinity」において、残間は写真に写る被写体の中に明確な中心を作らず、すべてを等価なものとして捉えようとする姿勢を示しました。その後も植物を通して世界をいかに知覚するのかを問い続けてきた残間は、次第に「外側(形)を見ていても気づけない、ずっと探っていった先に一瞬だけ見えるもの」(本作に寄せた残間のメモ)を意識するようになります。結果としてそれは、被写体の輪郭が溶けるように形を失った表現へとつながっていきます。
「ピントを合わせる=自分はここを見ているという解釈でいうと、私の写真はピントが合っていない。あるいはピントがあっているその場所を見ているというわけではない」(同上)
残間は、映像作品で人物、またはある一点にフォーカスを合わせているシーンを見ると、その際立つ主役ではなく、後ろに広がる背景(ボケ)に目がいってしまう癖があるといいます。自身の写真に置き換えると、どこかの一点、もしくは一瞬を切り取るのではなく、空間的、時間的な幅の中で、不規則なゆらぎ(fluctuation)も含めた対象を捉えたいと語ります。
ある被写体にフォーカスを当て、特権的な地位を与えるのではなく、その被写体の前後に広がるボケの中にこそ、捨てがたい価値があるのではないか。何かを写す写真という媒体を用い、はっきりと写されなかったものの存在や、それらと見るものの関係性を探る作品となります。
2025年4月19日(土)18:00-19:30
POETIC SCAPE
要予約、定員20名
1000円(トーク終了後ミニパーティあり)

1982年 茨城県生まれ。2005年 日本大学芸術学部写真学科卒業。
主な個展に、「fluctuation」POETIC SCAPE(2025/東京)、「infinity」POETIC SCAPE(2023/東京)、「きざす庭にて」ギャラリーサザ(2021/茨城)、「Day Dream」ギャラリーマミカ(2015/東京)、「sun room」茨城県つくば美術館(2009/茨城)など。
主なグループ展は、「Visual Communication Exhibition –well being–」茨城県つくば美術館(2022/茨城)、
「SPACE CADET Actual Exhibition #1,2」ターナー・ギャラリー(2012,2013/東京)などがある。









