POETIC SCAPEでは6月28日より7月30日まで、熊谷聖司 『EACH LITTLE THING』を開催いたします。2013年の『はるいろは かすみのなかへ』以来、POETIC SCAPEでの4年ぶり3度目の個展開催となります。
東日本大震災が発生した2011年、熊谷聖司は2つの写真プロジェクトをスタートさせます。その一つは震災発生1カ月後に東京の春を複雑な感情とともに捉えた『Spring, 2011』としてまとめられ、POETIC SCAPEの開廊企画展にて発表されました。そしてもう一つのプロジェクトがこの『EACH LITTLE THING』です。熊谷の精神、肉体と極めて近いところで製作された『Spring, 2011』と比較すると、本作の撮影は全て縦位置で統一、写真集はデザイナー・高橋健介氏に数百枚の写真の束を渡してセレクトと編集を依頼し、自分は極力干渉しないという、一見システマチックな製作方法を採っています。しかし熊谷本人は本作のテーマを「わたしの欲望とは何か」と設定し、3.11以降、自問自答しながら取り組み続けています。
『EACH LITTLE THING』は同タイトルの写真集10冊の刊行を念頭に制作が開始され、2015年の段階で#06まで刊行されています。展示に合わせ、#07、#08を2017年上半期に続けて刊行し、新作を過去の作品と合わせ構成し展示いたします。また2018年までに#09、#10の刊行を行い、7年間に及ぶ同プロジェクトの締めくくりとして、POETIC SCAPEでの展示開催が決定しております。皆様お誘い合わせの上ぜひご高覧ください。
関連書籍
写真集『EACH LITTLE THING』(#01-#08)
発行所:マルクマ本店(#06以降)/ 発行人:熊谷聖司
編集・造本:高橋健介
判型:182×258mm / 中綴じ製本 / 24ページ / 作品点数22点
定価:1,713円+税
熊谷聖司(くまがい・せいじ)
1966年北海道函館市生まれ。
1994年第十回写真新世紀公募優秀賞(南條史生氏選)
『第三回写真新世紀展』にて年間グランプリ受賞。